GEO&NATURE-SE03:里川の流れ~くらしを潤す直ぐ側の川
国道349号線に沿うように流れる清流は「里川」というシンプルな名前で、その名の通りこの地域の里を潤す存在です。源流は茨城県最北部の里美地方にあり、常陸太田まで50kmほども続く長い川ですが、あまり太い流れにはならず、里の景色と調和した美しい眺望が各所で見られます。鮎が捕れるなど、水だけでなく豊富な資源を流域にもたらしてきました。
明治時代には、里川の流れを活用した水力発電所が流域に建設され、日立鉱山の発展を支えるとともに、太田の町にも電気が送られ、街の電灯がいち早く灯りました。今も大切に残されているモダンな変電所の建造物が、往時の活躍を思いおこさせます。流域の人々のくらしのすみずみまで、様々な形で潤す里川の流れを、間近に眺めながら歩いてみませんか。
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