GEO&NATURE-SE05:山城を生んだ地形~抜景のバッケ
SE-36黒磯バッケの「バッケ」とは崖を意味する言葉で、方言とされています。確かにこのSE-35~38付近は、棚倉破砕帯と呼ばれる大断層の東側にあたり、太古の昔に起きた大地のズレが影響し崖地が生まれたと見られています。登ると非常に見晴らしが良く、「抜群の景色、抜景である」ことから転じて「バッケ」と呼ばれるようになったとも伝えられます。
SE-35 付近は崖地への登り口であり、源平の時代に源義家が鎌倉に似た地形と見晴らしの良さに着眼して、山城を築こうと視察に登ったとの逸話もあり、転じて鎌倉坂とも言われる坂です。実際にSE-42国見山付近には、佐竹氏の時代に山城群が築かれていました。
秋には崖を紅葉が彩り、麓からも絶景を見上げることができます。平和に「バッケ」を歩ける幸せを噛み締めながら、抜景を堪能したいものです。
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