HISTORICAL-C04:豊穣のいのりと霊験の山
C-79にある東金砂神社は、C-76の西金砂神社と対を成す、古い来歴をもつ神社です。常陸五山のひとつとして古くから信仰を集め、また天狗の逸話を残すなど、霊験あらたかな修験の山でもあったようです。東西の金砂神社には72年に一度おこなわれる大祭礼が脈々と受け継がれており、あわせて奉納される田楽舞もそれぞれに伝わっています。東西の金砂田楽舞はすこし内容が異なっていますが、田楽舞は元来、豊穣祈願の儀式で、田んぼの神様を崇めるためのお祭りです。
陸の豊作や浜の豊漁までを願い、常陸国の雨を司るとまでいわれた東金砂神社の霊験は、古くは北方討伐譚をもつ武将たち、地域の豪族、江戸期には徳川家など、時代を代表する人物らからも強い信奉を集めています。トレイルを歩けば、地域の安寧に大きな影響をもたらしてきた東金砂の山の力を、全身で感じ取ることができるのではないでしょうか。