ハチにご注意ください
茨城県北ロングトレイルをご利用いただきありがとうございます。
この時期の登山で熱中症と合わせて注意したいのが、「ハチ」ですが、
茨城県北ロングトレイルコースでも、スズメバチ、アシナガバチなどへの注意が必要です。
ハチ対策を意識した装備・服装、行動をおすすめいたします。
ハチに刺されるリスクを少しでも減らすためにできること
ハチに刺されるリスクを少しでも減らすために、以下のような装備・服装、行動をおすすめいたします。
※あくまでリスクを減らす予防措置と捉えていただけますと幸いです
●黒色系の服装を避ける
ハチは黒い色に襲いかかかる習性があると言われています。
黒い服や黒いリュックなど、攻撃対象になりやすい色を避けることが大切です。
また、黒やそれに近い髪色の人は、帽子で髪をかくすことも有効です。
●ヘアスプレーや香水を使わない
ハチはにおいに敏感です。
ヘアスプレーや香水のにおいに反応することも多く、注意が必要です。
においによって敵だと認識されるきっかけになる可能性があるため、山行前の使用はお控えください。
●ハチの巣に近づかない
コースにハチの巣があり、ハチが登山者の気配を感じると、侵入者とみなして警戒し、
ときには攻撃に出ることによって排除しようとします。
ハチの巣を見つけたら、静かに速やかに距離をとりましょう。
また、コース外で草木が繁茂した場所には、巣がある可能性が考えられます。
できるだけコースを歩き、巣に近づくリスクを下げましょう。
●ハチに刺激を与えない
もしも1匹などの少数のハチが飛んでいたり、カチカチと顎を鳴らすような音を出していたりしたら最大限の警戒が必要です。
ハチの威嚇は近くに巣があることを示しています。
できるだけ音をたてず、静かに引き返すか、大きく迂回する方法を選択すると良いでしょう。
このとき、ハチを手で大きく払うなど刺激を与える行動は避け、静かにその場を離れましょう。
体にとまってしまった場合、叩いたり払ったりせずハチが遠ざかるまでじっと待ちましょう。
もしもハチにさされてしまったら
①巣から十分な距離をとる
ハチに刺されてしまった場合、まず、100m以上離れた位置まで移動します。
②毒を抜く
ポイズンリムーバーで毒を吸引します。
ポイズンリムーバーを持っていなかったり、刺された部分が頭部などの場合は手で絞り出す形で毒を抜きます。
刺された部分を爪で左右から強く圧迫します。
毒抜きはハチに刺された10分以内に行うのが良いと言われています。
刺されてから時間が経ってしまうと、毒抜きをしても意味がなく、腫れや痛みが出る可能性があります。
体質によってはアナフィラキシーショックに繋がりますので、可能な限り早く毒抜きの処置をしましょう。
③水で洗い流す
ハチの毒は水溶性のため、水で洗い流すのも効果があるとされています。
流水で数分間、刺された箇所を洗い流します。
近くに水道がなければペットボトルの水で洗い流しましょう。
ペットボトルの場合、予め用意していた穴を開けたペットボトルの蓋に交換し、
勢いよく水を噴き出させて洗い流す方法が効果的です。
④軟膏を塗る
抗ヒスタミン軟膏、ステロイド軟膏が推奨されています。
ハチの毒にはステロイド軟膏のほうがより高い効果が期待できます。
大量に塗るのではなく、少量を丁寧に塗り込みます。
しかし、刺されてすぐに塗布するのでなく、しっかりと毒抜きと水洗浄をして、
腫れが出た部分に塗りましょう。
⑤医療機関を受診する
ハチに刺された直後、30秒から数分以内に、蕁麻疹や呼吸困難、
めまいや意識障害などの全身症状が現れたら、アナフィラキシーショックが始まった可能性が考えられます。命にかかわる危険な状態なので、ただちに救助要請が必要です。
救助を待つ間、刺された人は安全な場所で仰向けの姿勢で足を高くします。
この場合も毒抜きは効果があるので、ポイズンリムーバーや爪などで毒を出し、水で洗い流します。
ハチにさされた経験がある人は、このような全身症状が出る可能性が高いとされています。
予め医師に相談し、同行者にも、そのことを伝えておくことが大切です。
ハチ対策をして、夏の茨城県北ロングトレイルを楽しみましょう
茨城県北ロングトレイルは、県北地域の豊かな自然の中にあり、
登山はハチの生活圏に足を踏み入れる行為でもあります。
気持ちよく、安全に茨城県北ロングトレイルを楽しんでいただくためにも
ハチ対策を意識した装備・服装、行動をおすすめいたします。
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